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2007年04月22日 日曜日

べてるの家の「非」援助論—そのままでいいと思えるための25章

 先日の「安心して絶望できる人生」に続き、再び北海道の過疎地に作られた、精神障害者のグループ施設「浦河べてるの家」の本です。
 
 精神障害者というのは、端から見るとよくわからない存在であり、ともすれば「怖い存在」として疎まれていると言えるかもしれません。
 また、治療する側も、精神疾患で現れる様々な症状は薬で押さえ込み、出来る限り消し去ろうとしています。
 しかし、その弊害として、精神障害者は薬によって意識はもうろとなり、人間本来の活き活きとした感情さえも奪われてしまうことが多いのです。

 べてるの家では、症状自体をその人の一部として捕らえ、積極的に受け入れ、さらに自らの病気を語り、それらを外に向けて公開してしまっています。
 例えば統合失調症の症状として現れる幻聴は「幻聴さん」として人格を与えるように大切にし、決して消し去ろうとはしていないのです。

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 病気や症状は辛いことも多いでしょう。しかし、その辛さを感じることはが人間本来の姿であり、人間らしさなのです。
 治療するべきところは治療し、変えられないものや治療によって受ける損失が大きいものは自分の一部として受け入れる。そんな医療本来の姿をそこに感じました。

 しかしやはり自分の精神病、精神障害を受け入れるというのはとても辛いことだと思います。
 今は精神障害で苦しんでいた人達も、かつては第一線で活躍していた人かもしれません。

 私もメニエール病などという厄介な病気になり、その現実を未だにうまく受け入れることが出来ません。
 何かの間違えなのではないか、夢を見ているのではないかなどと今でも思う時があります。
 また再びお酒をたくさん飲みたいし、バリバリ働きたい。しかしそれはもう出来ないかもしれない。

 そんな時、この本に書かれている以下の文章がとても心にしみました。

「現実には多くの人たちが、病気になりながらも「夢よもう一度」の気持ちを捨て切れず、競争しつつ「右上がり」の人生の方向を目指している。
 何度も何度も自分に夢を託し、昇る人生に立ち戻ろうとする。
 ところが不思議なことに、「精神障害」という病気はそれを許さない。「再発」というかたちでかたくなに低抗する。まるで「それはあなた自身の生きる方向ではないよ」と言っているかのように……。
 その意味で精神障害者とは、誰よりも精度の高い「生き方の方向を定めるセンサー」を身につけた、うらやむべき人たちなのかもしれない。」

 私のメニエール病も、なるべくしてなったものと言えるかもしれません。
 これによって、今自分の生活スタイルや性格を見直しています。いろいろなことにも気がつきました。
 
 人生何がいつ起こるか全く分かりません。
 そして、その何かが起きた時にその変化を受け入れるためのヒントをこの本によってまた少し学んだ気がします。

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[番外 > 読書 ]: 2007年04月22日 20:44:メインに戻る pagetop

コメント

モカ様
こんばんは〜
十割そばおいしそう・・・ケーキもおいしそう・・・休日リフレッシュできたみたいですね♪
今の現実を受け入れる事ができない。。。というのはしんどいだろうなあと思います。でもなるべくしてなったと思えるようになれるなら、それはとてもいいことですよね!問題が大きければそう思えるようになるまで大変でしょうし、それでも気分の上り下がりはあるでしょうし・・・私のまわりに何人かうつ病の方がいますが、そういう考えにはやはりなれないというか考えることもできないようで、苦しそうです。
でも、すばらしい本にめぐりあって良かったですね^^
早くおいしいお酒が飲めるように体調万全になること祈ってます!!

投稿者 こま : 2007年04月22日 23:13

>こまさま
 温かいお言葉有り難うございます。
 この本を読んで、物事は考え方によってすごく変わってくるものだと思いました。
 どんなことだってその人に必要なこと。無駄なことは一つもないと思えるようになったらいいなと思います。

 お酒はたぶんもう少ししたら復活すると思います。
(いろいろと情報収集中(^_^) )

投稿者 モカ : 2007年04月23日 12:43

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