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2008年03月30日 日曜日

生活保護VSワーキングプア(大山 典宏)

 今日本では、“ワーキングプア”と呼ばれる“ 働く貧困層”が増えつつあると言います。
 その中でも憂慮すべきは若者に広がる貧困です。

 生活保護は、憲法第25条が保障する「健康的で文化的な最低限度の生活」を保障するものです。
 まさに経済的に困窮した時の最後の砦とも言うべき大切な制度。
 しかし、生活保護の申請を断られた一人暮らしの男性が「おにぎりが食べたい」という日記を残して孤独死するなど、社会の印象はあまりよくないようです。

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 マスコミでは、老人や障害者が申請を断られるという“弱者切り捨て”がセンセーショナルに取り上げられますが、実は申請が断られるのは、若年層が多いといいます。

 生活保護の申請は、後述するように“補足性の原理”によって事前に申請のふるい分けがなされます。
 そこで、若者が「まだ働ける」「親族に援助してもらえ」という理由で申請が拒否されることが多いのだそうです。

 この本では、その実態を報告すると共に、若年層に適切な保護を行うことが本人のために必要であり、ひいては日本の将来のためでもあるといっています。

 私は昨年の病気を通じて、貧困がいつ我が身にふりかかるかわからないという実感を持ってこの本を読みました。

 事実、生活保護を受ける人の多くはうつ病などの精神疾患で働くことが出来なくなった人のようです。
 私の場合、昨年はなんとか短時間で仕事に復帰出来ましたが、またいつ病気や怪我で経済的困窮に襲われるかもしれません。

 この本では、生活保護の受ける要件などについても書かれており、参考になりました。

 生活保護は

1)最低生活費より収入が少ない
2)その他の要件(補足性の原理)に適合する

 場合に最低生活費と収入の差額が支給されます

 最低生活費は例えば私のような
◇東京、41〜59才、一人暮らし
 の場合

・生活扶助1類(日常生活):38180円
・生活扶助2類(公共料金):43430円
・住宅扶助:53700円

 の合計135,310円になります。

 補足性の原理とは下記のようなことです。

1)稼働能力はないか:働くことが出来る人はまず働かせる
2)資産の活用がされているか:預貯金は最低生活費の半額まで保有可能。生命保険は解約。株、ブランド物、自家用車なども売却。持ち家は保有可能(ローンが残っている場合は売却して生活費に充てる)
3)他法他施設の活用がされているか:労災や年金などをまずは使う
4)扶養義務の履行がされているか:親族の中に援助できる人がいればその援助が優先する。

 持ち家が認められるのはちょっと意外でした。
 でもローンが残っていると売却しないといけないようです。

 生活保護の実情をとてもよく理解できる本だったと思います。

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[番外 > 読書 ]: 2008年03月30日 22:54:メインに戻る pagetop このエントリーを含むはてなブックマーク

コメント

 この本、ぜひ読んでみたかったんです!

 私も、生活保護にはずいぶん、関与していたのです。

(今、出先なので、夜、自宅からゆっくり
 書こうかと思います。

 ただ、ちょうど今、人事異動の時期で、
 今日、明日は送別会、歓迎会が続くので
 酔っぱらって書けなかったらゴメンナサイ)
 

投稿者 ながしめ : 2008年03月31日 08:45

>ながしめさま
 さすがながしめさま、やはり興味を持ってくださいましたね。
 いろいろと生活保護のことが書かれてあって面白かったです。
 酔っぱらっていなかったら、また書き込みよろしくお願いいたします(^_^)

投稿者 モカ : 2008年03月31日 16:05

持ち家保有については、民間賃貸は保証人がいなかったり、高齢だったり、収入もないとなかなか貸してくれない。
公営住宅は、家族単位も多く、入居倍率も高いということもあるからでしょうね。
福祉行政そのものも、予算も人員も削られ、救うべき人を救えてない…
議員とか土地の有力者を使うという裏の手を使える人がいる一方で、福祉の情報が届かない、利用できない人がそぎ落とされるのも現実です。
フリーターとか無職者も含めたワーキングプアの問題を、国会で質問した議員に対して、「そんなの好きでやってるんだろ」と“自己責任”に問題をすり替えて野次を飛ばしたのは、二世三世議員だったそうです。
上げ底人生の恩恵と弊害をよくわかってない議員と、票を投じる大衆が、マジョリティでいる限り、この国は変わらないでしょうね。
ネットカフェ難民、在日外国人等は、選挙にすら行けないし。
ワタシの職場も、“大卒”のみに採用を限るようになった結果、親が子どもに教育費をかけられる富裕層が増え、最初から“上から目線”で権力に忠実なヒトが組織を回しつつあります。
最近、図書館で借りた「シリーズ労働破壊」(3巻まで出てます)も、なかなかおすすめですよ。

投稿者 Anonymous : 2008年04月06日 12:59

あれ?投稿者名が入りませんでした↑ 

投稿者 えれこ : 2008年04月06日 14:21

>えれこさま
 こんにちは。
 いつの間にか日本も格差社会が進みつつあるようですね。
 ホームレス、貧困、病気…。そんなものを好んでやっている人なんていないことは、少し考えればわかることです。
 それを「好きでやっている」とうい言葉で一蹴してしまうというのは、まさに強者の理論ですね。
 弱い立場の人、マイノリティーも明るく元気に過ごせる社会がいいです。

投稿者 モカ : 2008年04月06日 17:44

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