大平原をバスはひた走り、予定通り2時前にエヴォラに到着。
バスターミナルからホテルまでは直線距離で約1.5キロ。事前の情報ではそこまでの交通情報はなく、荷物を持って歩くしかないと思っていました。(実際、ここで降りた何人かの日本人は皆歩いて行ってしまいました)
しかし、外は猛烈な陽射で、しかも道はガタガタの石畳です。なんとかバスがないかと思い、必死に窓口のお姉さんにポルトガル語で聞いてみたところ、「あっちだあっちだ」と、外に停まっているちっこいバスを指さすではないですか。荷物を引きずって運転手さんに「エヴォラ?ポザーダ?」などと聞いてみると、「おー、乗れ乗れ!」と力強い手招き。
程なくバスは出発したのですが、方向がまるで違います。めちゃくちゃ不安でした。世間話に花が咲いている乗客に「あのー」と聞いてみても、「おー、大丈夫大丈夫」ばかり。
しかし大回りをしながらも、やがて市街地に入り、なんとホテルの真下で降ろしてくれました。しかもタダ。
何だかよくわかりませんでしたが、コミュニティーバスのようなものらしいです。これは実にラッキーでした。
今日私たちが泊まるのは、「ポザーダ(Pousada)」という、お城や修道院などの歴史的建造物を改装した国営のホテルです。
ポルトガル国内に44軒ありますが、今回はその中でも特に人気が高いと言われている3軒(地球の歩き方)のうち2軒に泊まります。
ここは、15世紀に作られた「ロイオス修道院」を改装したもので、プールのある中庭を白壁の建物が取り囲み(1)、落ち着きのある内装の室内にはゆったりと座れるソファーが配置されていました。なんとも優雅です。
廊下の両わきには、かつて修道僧たちが寝泊まりをしていた部屋の入り口が並び(2)、そこを静かに歩いていると、中世にタイムスリップしたような気持ちになりました。
部屋はそれほど広くはないのですが、清潔で落ち着きがあり、申し分ありませんでした(3)。


ホテルで一息つくと、すぐにエヴォラの街中に出てみました。内陸のため陽射しは強烈に強く、「サングラス+100円サンバイザー+ミネラルウォーター」という三点セットは手放せませんでした。でも日陰に入るとぐっと涼しくなるのはここでも同じです。
エヴォラは、ローマ時代からアレンテージョ地区の商業の中心として栄えた街で、旧市街がユネスコの世界遺産に登録されているという、歴史博物館のような街です。
ポザーダの裏手は住宅地になっているのですが、そこに入ってみてビックリ。
白い壁に黄色い縁取りがきれいに引かれ、小さな窓にはレースのカーテンがかかり、ピンクの可愛い花が咲いているという、おとぎ話の中のような世界が広がっていました。
玄関の扉も一軒一軒が個性的。
統一感のある美しい街並みは、街自体がテーマパークのようで、本当に人々が暮らしているのかしらと思うほどでした。
こういうところで生まれてから育てば、美意識も(アジアの国と比べて)違ってくるのでしょう。
エヴォラの街歩きは、こういった裏道が一番よいと思いました。


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