モンサラーシュを12時半頃に出発し、再び気持ちの良い田舎道を走ること40〜50分。陶器の街として有名な「ルドンド(Redondo)」に到着しました。[地図参照]
ガイドブックにも(一応)載っている街なので、行けば何とかなると思っていたのですが、街中を歩き回っても観光客は見当たらず、「ツーリストインフォメーション」と書かれた場所に行ってもポルトガル全土のおおまかな地図が見つかっただけでした。
どこかにオフィスがあったのかもしれませんが、街の地図も情報も全くないのでどうしようもありません。
仕方なく、街角のカフェの椅子に座っていたおじいさんの一人に
「陶器(セラーミカ)を見に行きたい」
という内容のことをポルトガル語で伝えたところ、実に一生懸命説明を始めてくれたのですが、これがまた全くわかりません。
あーだこーだとやっているうちに、おじいさんは私たちの車に乗り込み、ポルトガル語でこれまたほんとに一生懸命に「フレンテ(真っすぐ)」とか「ディレイタ(右)」とか言いながら道案内をして、町はずれの陶器工房に連れていってくれました。
「オブリガーダ(ありがとう)、オブリガーダ」
と感謝の気持ちを精一杯伝え、今度はおじいさんを街に送り返そうと思ったのですが、おじいさんは一人で歩いて帰ろうとします。「送ってゆく」ということがどうしても伝えられず、ずいぶん長いことポルトガル語、英語、日本語が車内に飛び交い、最後は道を歩いている若い女性をつかまえて英語からポルトガル語に翻訳してもらい、やっとおじいさんを街まで送り返すことが出来ました。
元のカフェに着くと、おじいさんを車から降ろし、握手して抱きあって、手を振って別れを惜しみました。
なんとも大騒ぎで、嬉しくて、今回の旅行の中でも一番思い出に残った出来事の一つになりました。
ルドンドでは一軒の窯元に行き、中庭に面した倉庫(1)でいくつかの陶器を購入。
ここの陶器はアレンテージョ地方の牧歌的な絵が描かれた素朴な感じのものが多く、帰国後も大切な宝物になっています(3)。


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