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天空の要塞へ

夕暮れが近づく頃、幅40センチほどの「城壁のへり」を、ビールでややふらつく足取りで這いつくばるようにして登り、村の西端にある城に行ってみました[地図参照]。
 途中、後ろを振り返ると、遥か下方におもちゃのような街並みが見え、酔いは一気に吹き飛び、違った意味で目が回りそうでした(1)。

城は13世紀にディニス王によって作られ、イスラム教徒、スペイン、そして内線と、長い間戦いの場でありつづけたそうです。
 私たちが行ったときには、人気は全くなく、現代という時間の流れから取り残されてしまったかのように静まり返っていました。しかし、城の壁にはいたるところに砲台(2)や見張り台が設置され、かつてほんとうにここが戦場だったことを物語っていました。
城壁を登り、街を見下ろす砲台越しにスペイン方面を望む喜ぶモカ

城からの息をのむような絶景

城は、ただでさえ山頂にあるマルヴァオンの村の中でも、最も高い位置に作られており、そこからの眺めは筆舌に尽くし難い素晴らしさがありました。
 東にはマルヴァオンの白い街並み全体を見下ろし(4)、南方にはポルトガルの村々(5)、北方には遥か地平線までスペインを望むのでした(6)。
城からの街並み城壁越しに下界が見えます

見張り台からは広大な大地を見晴らすことが出来(7)、かつてここに鎧に身を固めた兵士が立ち、緊張した面持ちで敵の動きを伺っていた様子を想像してしまいました。
スペイン方面見張り台からの景色

やがて太陽が西の地平線に近づくにつれ、青かった空は美しいオレンジ色に染まり、数百年間ずっと繰り返してきたように、今日も天空の要塞は静かに闇に包まれてゆくのでした(9、10)。
 しかし、あたりは人が全くいないうえに、かなり城の奥まで入り込んでいたため、ちょっと恐かったです。(10のデスクトップ写真[1280×1024][1024×768])
まさに天空の要塞息をのむ景色でした

  
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